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いろんな「外壁」、何がいい?


色々な見た目があって沢山の素材がありますね。


そんな外壁も、良いとこ悪いとこそれぞれあるのでどれが正解とかは無いように感じます。


ありとあらゆる外壁材を使用してきた経験から、今回はまとめてみました。


一番最強に近い外壁材…「陶器質タイル」


これは、使用していて一番非の打ち所が無い外壁材と感じました。


メンテナンスがいらないので、東京都庁はじめ、大学キャンパス、

高層マンション等で使用されています。


かのフランク・ロイド・ライトもスクラッチブリックを帝国ホテル建造に使用しておりますね。


タイルは基本太陽光で汚れが浮き、雨で汚れが落ちるので常に新築のような美観を維持できます。

                                アイコットリョーワHP-引用-   

よくサイディング外壁で見るシール材の露出も無いので、劣化の心配もありません。


燃えることもなく、吸水もしない。表面硬度もダイヤモンド級のため、傷が全くつかないです。


しかしながら、このタイル。とても重い…なので構造がその重みに耐えうる物でないと安易に採用できないので、構造計算で積載荷重を確かめてそれに耐えうる構造体設計が原則となります。


さらに、重い事で外断熱するには限界があります。つまり、高断熱化には限界があるという事です。


何故かと言いますと、壁が重すぎるので、それを支える外断熱用の下地がその分多く必要になる為、


熱橋(ヒートブリッジ)だらけとなります。つまり、外から室内に壁を通して熱を伝える部分が増えるという事です。


なので、断熱性能を数値化した際そこまで向上することができません。


あとは、一部メーカーは外壁角にシール材が使われているのでメーカーによりメンテフリーではないと言った所でしょうか。


ちなみに構造計算していないにも関わらず、タイル採用しているメーカー、あるので注意です。。


金額も標準的なサイディング外壁と比べ、

イニシャルコストで概ね¥100万程差額がありますが、

これは30年以内には大概ランニングコストで回収できるでしょう。


これはまた後程、記事にします。


次に「パワーボード(旭化成建材)」


まず非常に軽量で扱いやすく、

防耐火性に優れ、火災保険会社によっては保険料が15%近く割引になる外壁材です。

また表面の塗装塗料によりメンテナンス期間を30年スパンに伸ばすことができます。

                                    旭化成建材HP-引用-

光触媒コート等もあるので、汚れが付きにくく雨で落ちる特性もあります。

また、37mm厚もある多孔質のボードの為、遮熱性にも優れていて表面温度が上がりにくいです。


軽い為、構造的にも有利ですし扱いやすい外壁材ですね。


ただデザインの少なさや、塗料の選択肢が少ない事、

一枚一枚が大きいボードではない為目地や継ぎ目が多くなりやすく、

デザインによって意匠的には少々気を使いたいところです。


それ以外はとても良い商材でおススメです。


金額も標準的なサイディング外壁と比べ、

イニシャルコストで概ね¥50万程差額がありますが、

塗り替え等発生するので、30年に一度¥100万程ランニングコストがかかります。


次に「塗り壁・左官仕上げ」


一番、建築家に愛されている外壁材で意匠性がめちゃくちゃ良いですね。

意匠性にとても優れていて、まずかっこいいですし、私も出来れば提案したいです。

                                   アイカ工業HP-引用-

種類も樹脂の吹付けから、ガラス粒子素材、モルタル等多く種類がありますが、

個人的には樹脂吹付けはおススメしません。コストが安く汚れが付きにくいと言われていますが…

一人の使用者としての感想、そんなことありません。


道路沿いは排気ガスで全体的に結構汚れますし、雨だれも付きます。

キッチンと繋がる外部排気口部分はべっとり油汚れが出来ますし、油膜系汚れはしみ込むと

落ちないので、かなり目立ちますよね。


施工者の腕によりひび割れも出来、良い塗料でも15年程で塗替えが必要ですから少し安心できない仕上げかなといった印象です。


雨樋の施工があまかったり、樋勾配があまいとすぐ雨だれによる油膜しみ込みが起きて汚くなるので、

施工中も注意がかなり必要です。


金額は標準的なサイディング外壁と比べ、

イニシャルコストは変わらないか、それより安いですかね。

塗り替え等発生するので、10年に一度¥6~80万程ランニングコストがかかります。


個人的には、バランスが良いなと思ったのは、

外断熱材と一体化したエコサーム(東邦レオ)というものが良かったです。


耐久性も25年と、塗壁にしては長いですし、色や仕上げ方も豊富で、断熱性も高い

ランニングコストもその分伸びますし、こちらはおススメしています。


次にガルバリウム鋼板

                                    アイジー工業-HP-引用

これは非常に軽く、鋼板によりモダンでシックな建物に仕上げやすいですね。

私も良く使用しますし、建築家にも使用されていますね。


何より軽くて構造的負担が少なく、意匠性も優れていて継ぎ目もシールを打ち込まないので、

メンテナンス性に優れます。

傷がつきやすいとか言われてますが、ひっかき傷等は以外と付きにくい印象でした。


実際現場で外壁材の木っ端を、釘や鋭利な刃物でガシガシやっても、

以外と硬いんだなーと感じました。故意にやらない限り、そこまで傷つかなかったです。


ただ、傷がつくと錆が発生したり補修が効かない所があるので、

その点採用の考慮に入れたいところですね。


木材外壁と併用する場合、木材種別により雨で灰汁が出るので、使用箇所やくっついて施工するのは避けた方が良いと思います。触れてる部分ですぐに錆びます。


金額は標準的なサイディング外壁と比べ、

イニシャルコストで概ね¥20万程差額があります。


25年に1度はケレン作業(面を整える事)と表面コーティング塗り替えを行いますが、

概ね¥60万程のランニングコストとなります。


凹むと戻らない、雨音やひょうがぶつかる音がうるさい、海沿いでは使えない等もありますが、

総じて私は良い商材かなと思っています。


次に「木外壁材」


ウェスタンレッドシダーや、ファサードラタンといった杉材が代表です。


見た目がとてもよく、杉の匂いも心地よいですね。私も良く使用します。

                                   REALCEDAR HP-引用-

こちらは経年変化して色身に味が出てくれば高級感も印象付けられますし、表面塗料を塗れば防腐性能の向上も図れます。


以外と雨には強く、雨が乾きにくい部分でない限り腐朽したりはしにくいです。


また、腐朽しても板一枚一枚の為、取り換えが簡単でメンテナンスがしやすいのも特徴です。


外壁にすのこ上に施工するので、通気性も良い為外壁温度が上がりにくいですし、内部断熱層への熱の干渉も和らぐので、断熱的観点でも有効です。


抗菌成分を含む心材であれば、30年はメンテナンスフリーで行けるとも言われていて、

雨がかりの多い土台付近や、水はねによる土壌腐朽菌を防腐塗装や防カビ塗装で気を付ければ、


結構こちらも最強外壁に近いです。


万が一何十年して、一部を張り替えるとなったとしても、デザイン入れ替えで廃番になったサイディングやガルバリウムと違い、木なので変えが効く点もかなり強いですよね。


あとは、特殊な防水層を採用する必要があることは、注意です。


金額は標準的なサイディング外壁と比べ、

イニシャルコストで概ね¥50万程差額があります。


材料費が安く、職人さん一人で貼り上げられますし、これはかなりおススメですが…

木とともに経年変化やメンテナンスを楽しめない人、「変化」でなく、「劣化」ととらえる人

インテリア・木造建築に興味のない方には木外壁は不向きなのでやめましょう。


温室効果ガスを削減する効果があったり、天然木なので林業の活性化・積極的な林の伐期にもつながるので、個人的にはこの外壁材は押しです。


最後に「窯業系サイディング」…


現在使用されている一般的で安価な住宅の主な外壁です。

普通の2階建て住宅で¥180~200万位で貼る事ができます。

デザインの種類がかなり多く、広い意匠性をカバーできます。

                                     ケイミューHP-引用-

多くのデザイン要望を満たせるので、貼り分けることでなんとなくかっこよくなっちゃいます。

表面塗膜種類も豊富で、雨で落ちる・光触媒機能が付いている等工業製品として常に進化し続ける外壁材の印象ですね。


表面塗膜・高品質のシールさえ採用すれば、おススメ出来るかなと思います。


弱点として、傷がつきやすい・目地のシール交換5~10年に一度発生する・

塗膜塗り替えが20年に1度発生するので、概ね35年でトータル¥250~300万位ランニングコストとしてメンテナンス費用が発生します。


例えばタイルのランニングコストと比較すると

住宅ローンの基準である35年で概ね¥400万位差額が出てきます。


イニシャルとランニングコストの検討をして、結果ランニングコストの方が高い場合もあるので、比較して採用をおススメします。


足場毎回かけるのも、平気で40~50万飛んでしまいますからね。


メンテナンスが発生しないと、メーカーのアフター部とビルダーのエンドユーザーからの費用回収が無くなりますから、商売じゃなくなっちゃいますからね。なんと…良く出来た世の中です。


出来れば、アフター等無い方が良いに決まってますから、メンテナンス・ランニングコストが一番かかる外壁材は、デザインだけに注目せず慎重に選びましょう。


ぼそぼそ

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