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コンクリート・鉄骨?木が最強な理由

木造、コンクリート造、鉄骨造…色んなメーカーが様々な構造で住宅を建てていますが、

「地震に強い」とか、「劣化しにくい」とかキャッチコピーを付けていますね。


その反面、「木造は地震に弱い」、「燃えやすいからダメ」、「腐る」とか色々言われて

世間的には弱いイメージがあり、頭ごなしに木造却下論がでます。

そんな木造のイメージを覆せたらなと…ぼそぼそしてみます。


コンクリート(以下RC造)や鉄骨造って、住宅向きという点に関してはちょっと違うのかなと感じます。


そもそもですが、木造はRC造より地震に強い…


RC造って、引張られる力に強い鉄筋と、潰される力に強いコンクリート、つまり圧縮に弱い鉄筋と引張りに弱いコンクリート、互いの弱点を補いあって成り立っている人工構造です。


これってでも、同じ重さの針葉樹(杉とか檜)と比較すると、実はどちらの力に対しても針葉樹の方が約4倍も強いんですよね。


木材の方が、引張りも圧縮も優れている…という点。


つまり…木造の方がRC造より建物重量も圧倒的に軽いので、地震時の振動エネルギーが建物重量に比例して木部材を圧縮したり引張ったりすると考えると、木造は「地震に強い」ってことになります。


そもそも、RC造や鉄骨造って重すぎて地盤に杭を入れて補強するのが必須の場合が多いので、

その分コストも割高です。

木造だと軽いから補強しなくていい地盤でも、重いって理由で補強しなきゃいけません。


耐震性って観点だと、「耐震等級3」にすれば木造もRCであろうとも変わらないですね。


あと、木造は生き物に優しい…

静岡大学農学部の実験で、マウスを10匹ずつ木製ゲージと金属ゲージ・コンクリートゲージに入れて生存確認を3週間強行った結果、

木製は85%、金属は40%、コンクリートは7%のみマウスが生き残った結果があります。


少なからず、温熱環境は熱伝導や放射の観点から木製が一番優しい条件になるので、

その点も影響したのではないかと思います。


とても可哀そうですが、木の重要性を示してくれました。


ちなみに木製ゲージ以外は、他にも生殖機能や臓器ストレスにも大きな影響があったそうです。

これを人の寿命・身体に例えたならば…考えると恐ろしいですね。


あと、RCで出来た住宅・マンションの方が、木造より数年早死にしているという統計データも、

某著書から有名な話です。


次は、火災時、木造は倒壊まで時間がかかる事…

木造って、燃えた時木の表面のみ炭化する形になります。


それはつまり倒壊まで時間がかかるって事です。


不幸なニュースで、火災になって鎮火しても柱や構造は残って建っていることが多いですよね。

山火事も同じで、木は燃えても普通にその場に立っていますよね?


これも木の性質でして、表面が炭化すると、芯への酸素供給が遮断されるので、

30分で概ね2cm程ほどしか燃え進まないのです。これは以外と知られていません。


最近、法改正で木に対する火災時の観点もいくらか緩くなりました。


木が火災に強いと認識されてきた結果ですね、


一方、鉄骨は5分程度で熱で変形・柔らかくなり、自らの重みで倒壊します。


実際、消防士も消火活動の際に何構造の建物か参考にする事があるそうです。


次に劣化に関してはと言うと…


RC造は施工時の品質に左右されやすく、もしひびが入り雨漏れでもしようものなら、

もうどこから水漏れしているかはほぼ分かりません。


水道となってはるか遠くの亀裂から漏っている可能性もあるので。


木は、水分・腐朽菌・白蟻・湿度さえ気を付ければ、劣化することはありません。


何百年と神社仏閣は木造で平然と現在も残っていますよね。

十分に乾燥した木材を使用していれば、野ざらしでも強度がある証です。


次に建物が生きる特徴があります。

木は伐採されても呼吸をして、調湿作用・フィトンチップ作用を持ちます。

前の記事でも気を付ける事として話しましたが、それだけ木は水や湿度に左右されやすい。

それは木が生きていて、建物が温度湿度を調整しようと生きているからですね。


また、木の香り、呼吸で生物のリラックス作用を促す効果も期待できます。


では、次に断熱・音環境について…


断熱、熱の伝えやすさを数値化したものに熱伝導率がありますが、

数値が大きければ大きいほど熱を伝えやすいようになっています。


木材の熱伝導率は0.12w/m・k コンクリートは1.6、鉄は210となります。


ちなみに一般的な住宅用断熱材0.038w/m・kです。


鉄・コンクリートがいかに熱を伝えやすいかが、数値に出ていますよね。


実際、昔建て替えの施主さんで某鉄骨メーカー在住の人が、

「スキーで2泊旅で帰ってきて、寒すぎるから暖房をつけても丸2日は暖まらない。だから木造に建て替えたい」という方がいました…


あと、熱は冷たい方に流れる・温度を奪う作用(冷軸射)がありますから、

冷えたコンクリート・鉄骨には単純に体温を奪われます。


これらがRC、鉄骨をいくら断熱しても、断熱性に限界がある理由の一つです。


音環境に対してですが、吸音する能力も木造の方がコンクリートと比べ20倍も能力があります。

音域を満遍なくバランスよく吸音するので、心地よい音環境になります。


そして、木造は地球に貢献できる…

木造を建設する時の炭素放出量を5000kgとすると、鉄骨は15000kgと3倍、RCはなんと22000kgと4.4倍ものCO2を放出します。


つまり木造は1/4の炭素放出量で済むので、温暖化促進にブレーキをかけられるわけです。


鉄骨・RC造でSDGsや温暖化防止!等と言っている人や企業は、どうかと思いますよね…


そして最後に、コストが安い…

単純に坪単価で比べてみましょう。


RC造100万/坪、鉄骨造85万/坪、木造60万/坪 です。


これは各メーカーの仕様により若干異なりますが、私が競合してきた感じ概ねこれ位です。


勿論、これは現在の最低ラインの金額ですが、木造はこれでも上がった位です。


頑丈で軽くて断熱性も向上出来て、生産CO2も削減できて尚且つ安い…


木造を進めない理由って何なんでしょうか。私は、少なくともデメリットが見つかりません。


しっかり設計・施工さえすれば日本人に最高な居住環境を生み出せると思います。


強いて弱点を言うなら、まだまだ高層建築に使うには発展途上だという事。くらいです。

国内では木造8階建てビルが造られているくらいですから、こちらも近い将来、解決されるでしょう。


日本には古くから木造建築が造られていて、独自の技術もあり歴史ある伝統の工法です。


ヨーロッパ・古代遺跡・古代文明は古くから石造りでしたが、日本がずっと木造であった理由、

城の石垣等を造る等精巧な石の加工技術を持ちながらも木造を選ぶ理由、

ずっと古くから昔の人々は日本に合う建築は木だと気付いていたんだと思います。


四季で季節の表情豊かな気候に合う素材…建築物。。


作り手である私も、今後家を建てるなら絶対木造です。


ぼそぼそ

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