今日は、窓の重要性を熱損失の観点からロジカルにぼそぼそつぶやきます。
住宅は窓からの熱の流入・損失がほとんど、というのはアパート・古家等に住んでいると、
経験上なんとなくわかりますよね。
-引用YKKAP HPより-
熱の流入・損失って、夏期は、放射・照り返しによる熱の流入が全体の約8割、
そして冬期は窓からの熱の損失が全体の5割、
熱のやり取りは、ほとんどが窓からの流入・損失が大きい事がわかります。
これを見ると住宅の断熱対策の第一歩として、窓の重要性がよくわかりますね。
そうなると、熱の流入・損失がどの程度、冷暖房光熱費に影響してくるか気になります。
今回ざっくりと、同じ条件下・断熱性能で、窓の種類だけ変えて試算してみました。
・窓:アルミ
・ガラス:ペア12mm
・中空層:乾燥空気
・スペーサー:アルミ
※スペーサー、ガラスの間に入ってるやつです。
そもそもの断熱性能設定が高いので、数値的衝撃が少ないのですが…
冷暖房負荷を数値化してみた結果です。
年間3200kwh、概ね年間冷暖房費¥21,000というところでしょうか。
次に、窓を高性能樹脂窓に変えてみた場合…
・窓 樹脂窓
・ガラス トリプル12
・中空層:アルゴンガス
・スペーサー:樹脂
年間1700kh、概ね年間冷暖房費¥9,150程度で済みました。
年間の冷暖房費(燃費)で比べると約「2.3倍」、金額にして年間¥12,000程違ってきます。
冷暖房費とは給湯・冷房・暖房にかかる光熱費です。
窓を変えるだけで、10年で12万も費用が浮くわけです。40年経てば48万…すごい金額ですね。
窓をアルミから樹脂に変えるのは48万も掛からないので、優先的に変更したいですね。
次に、冬期、暖房負荷が一番かかる1月を例に比較してみると、アルミ窓パターンと樹脂窓パターンで
1月だけで「3倍」も熱負荷が違います。樹脂窓だと1/3も熱負荷を削減できると考えられます。
次に、夏期、冷房負荷が一番かかる8月を例に比較すると…
おやおや、そこまで違いが無い気がしませんか?
それは、夏期は太陽が高い位置にあるので窓に対する直射光の影響力が少ないためによることが一つ、
加えて、冷房って実は暖房に比べそんなに大きな熱負荷では無いので、
窓だけではそこまで差が出にくいのです。
そこは、後でロジックをつぶやきます。
だから、年間冷暖房費の観点で考えると、窓って物凄く重要なんです。
断熱・気密のバランスがあって初めて話せる内容なわけですが、窓一つでこれだけ効果がある…
この事実を知っているだけで、お金がどこにいくらかけられるか、判断しやすいですよね。
今度は、窓と太陽の関係を話します。
ぼそぼそ