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風景を切り取るパッシブデザイン
「Black Box」
建築地：東京都
用途：専用住宅
構造：木造軸組工法
建築性能：耐震等級3 耐風等級2 (許容応力度計算)
省エネ性能：UA値=0.45 W/㎡k C値=0.1 C㎡/㎡
Q値=1.15 W/㎡k
断熱：屋根 吹付硬質ウレタン 200mm
：壁 高性能GW16K 105mm
+外断熱GW32K 45mm
：基礎 防蟻EPS 50mm
窓：高性能トリプル樹脂窓＋木製玄関ドア
換気：第一種熱交換換気 ダクトレス
Design concept
都内の比較的森林の多い街、閑静な住宅街に位置する土地。
四方を住宅に囲まれた立地の中、リビングの展望の確保と太陽のエネルギーを如何に取り入れて室温コントロールを行うかをキーワードにデザインを行う。
強烈な西日等を考え、その方角に壁を出し太陽をつかまえるコンセプトを軸にした。
コンセプトより太陽の各季節の角度計測、軒の出と東西の壁を斜めに設計し、
上手く東西の日差しと真夏の垂直日射をコントロール出来るよう工夫をいれた。
風景を望みつつ尚且つ太陽の恩恵をダイレクトに行えるように計画した。
住宅地ではプライバシー確保と日射確保に有効な2階リビングとすることで、
コンセプトを容易にし、かつシンプルな構造構成にすることで建築コストの大幅な削減につながった。
各フロアと居室には容量の大きなエアパスを設置し、強制対流を使い
エアコン1台で快適空間を目指す全館空調方式とした。
2階の14畳用エアコン一台を使用すれば、特に問題なく快適に生活できるものとなった。
しかしながら同時に、
いくつか突き詰めなくてはならない要素も得られたプロジェクトになったと思う。
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