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建具工場の温熱改修工事

「室温改善改修工事」

現地 (3)_edited.jpg
改修地:埼玉県
用途:工場
構造:木造 一部 鉄骨造

​断熱:屋根 XPS3種a  60mm
  :他 一液性ウレタンフォームによる充填
Objective
工場内の作業時温度の低下を図る。

concept
地方の地場に根付く木製建具の企業。

作業場の夏場の温度が厳しいと相談を頂き、限られた低予算内で工場の職人さん達だけで出来るDIY計画を提案した。
真夏の初回訪問。冷房を使うが、やはり頭の位置の空気が暑く重い。

少なくとも夏場の効果として有効性の高い方法を​提案し、
最小限で大きな結果が出るように改修を図る。

2023年に工場内のサーモグラフィーデータをとり、夏場の温度状態を視覚化した。
計測時は9月でそこまで暑くなかったが、屋根温度は35℃を超える所ばかり。
やはり、屋根の輻射を抑える所から始めた方が良いだろうと判断し、
費用対効果の大きい屋根から断熱改修に着手。

2024年7月には改修後の体感とサーモグラフィーでの-5℃の効果向上を計測した。
工業内の職員の方々曰く、「体感がかなり涼しくなった、頭の上の空気に明らかな違いが出た」とはっきり効果を確認出来た。

他にも窓や壁など改修は必要だと思われるが、作業場は一年中稼働しており同時に改修するのは難しい。

断熱を向上するには、壁・窓も改修しなければならないが、作業場であり職人さん自体が作業温度が高い。と考えると冬より「まずは夏の強烈な垂直日射の輻射」である。
また、立地的に輻射の問題では屋根改修が一番手っ取り早い。

今回の低予算なDIY屋根改修だけでも、大きく結果が得られる事を知っていただきたい。
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