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築36年古家リノベーション…
「とつかの家」
建築地:神奈川県
用途:専用住宅
構造:木造軸組 一部 RC異種混構造
建築性能:上部構造評点1.5(耐震等級3相当)
省エネ性能:UA値=0.53 W/㎡k C値=0.7 C㎡/㎡
断熱:屋根 吹付硬質ウレタン 300mm
:壁 吹付硬質ウレタン 90mm
:床+基礎 XPS3種a 90mm
窓:高性能樹脂窓+D2断熱玄関ドア
換気:第3種換気
Design concept
南北を道路に挟まれた本計画地。
もともとは動物病院兼住宅であった建物を、居住空間にスケルトンリノベーション。
リノベーションの限られた予算内で省エネ性と、耐震性の向上を図る。
構造は鉄筋コンクリート造の地下室と一体となった木造。
昭和56年以降の新耐震建築で配筋も確認出来、健全な基礎であることを確認。
地盤沈下や基礎のひび割れも等も見られず、とても状態が良かった。
現状、改修の耐震の指標である評点が0.3程度であったので、
震度6強程度の地震では倒壊してしまうであろう状態。
なので構造計算をし、耐震等級3に相当する評点1.5以上の補強を施工した。
本計画地は、横に伸びる敷地の形状を活かし、東西へのラインを意識して意匠設計。
築40年近い古家のリノベーションの典型として、シンプルに計画。
既存の軒の出の状況・予算面等から、外壁付加断熱は出来なかったため
UA値自体はそこまで上がっていないが、費用対効果の大きい屋根の断熱を厚く、
窓を高断熱化して熱損失と輻射による室温上昇をカバー。
少なくとも義務化される断熱等級はクリアするよう設計した。
竣工半年後に施主宅を訪問した際、
夏の猛暑でもエアコン1台で1フロア全て涼しくなるとの事。
断熱性能がけして高いわけでは無いが、東西が長い建物なのでエアコンの配置と
換気計画で対流が上手く起きるよう考えたので、その結果だと思う。
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