令和7年ドタバタの住宅業界
- koharubi
- 10月9日
- 読了時間: 4分
更新日:3 日前
さて…今年は激務過ぎてほぼブログを更新しておりません(笑)
あっという間に10月
住宅建築依頼数件、店舗設計、リノベーション、断熱改修、そして住宅調査やら環境調査やら…
人間は休まずどこまで働けるのか。
結果1年でした。
これ以上働くと色々支障が出る事がわかりました。
健全ではない=良質な仕事は成り立ちませんね。
今年は、住宅業界は法改正がとても激動だったと思います。
正直やる業務が大きく変わったかと言われると別に変ってないんですよね。
ただ、住宅審査業務が一部義務化されただけです。
色々巷を騒がしているので内容は簡略しますが、要は省エネ審査と構造審査が義務化されただけ。
え?むしろやってなかったのか…新規の施主さんとお話ししていると当然ビックリされるわけですね。
我々のような真面目に取り組んできた建築士は、正直別に何も感じないのが本音。。。
で、何故これにより激動になったかというと、建築は工事をする前に法適合の「確認」を行う第三者による建築確認、すなわち申請があります。
これが省エネ審査と構造審査が義務化され審査期間が長くなったからです。
確かに審査する事が増えたんだから、当然期間は長くなる…
ですが、「異常に」長期化してしまっています。
最初の方に言いましたが、正直やる事が大きく変わったかと言われると変わってないんですよね。
じゃあなんで、異常に長期化してしまったかというと…
その普通にやるべき内容の省エネ・構造関連業務を「やっていなかった」建築屋が仰山いて、
全く内容を理解していないから結局審査で渋滞を引き起こしているのが割と原因だったりします。
今回の義務化は、別に設計が「免除」されていたものが「義務」になったんじゃなくて、
「貴方たちに任せるから、貴方は省エネと構造設計をやっていると信じてるから、審査は特例で見ないからね~」って部分を「危ない建築が多い、やってない人多いからやっぱ見るよ?」ってなっただけですから。
普通は、建築確認審査って2階建て木造住宅程度であれば10日あれば下りるくらいが去年まで。
しかしながら今年は1か月半くらいかかる。
1か月半って従来の3階建て木造住宅くらいなんですよね。
だから、私の物件でも概ね3週間~1か月は最低かかるように。
正直、業界が甘々だったからそのツケだと思います。
右側の追越し車線をノロノロ走ったら、渋滞を生み出しますよね。
一部の間違った認識で、真面目に走っていた人が渋滞に巻き込まれるのと一緒なのと感触が似ております。
大変なのは別にこちらではなくそれを捌く審査担当の方々。
正直高いとはいいがたい手数料でこの仕事を引き受けています。
当然、理不尽な電話も受ける訳です。
「早く下したい・早くしろ」…いや、設計とか図書がしっかりしてれば時間って別にかかんないかと…
なんだか、理不尽(苦笑)
確かに催促はしますが、当然相手も人間なので言葉は選びます。
指摘が少なければ、スムーズに事は進むわけですからね。
自分が知識不足で、今まで義務であったにもかかわらず特例に甘んじてやっていなかった事により、
審査が長期化してるのを審査側に当たるのは違いますよね?
最近、義務化したことや審査機関や行政への批判記事をお見かけしたので、
「それは違うだろ?」と思っちゃいまして。
皆人間ですから、当たるのは良いけども少し思いやろうよと感じます。。
気持ちは分かりますが、WINWINで気持ちよく仕事はしたいですよね。
さてさて…しかしながらこんな状況誰が想像できたでしょう?
申請が従来の3~4倍以上の期間がかかる。
審査機関によっては、なんと新規受付ストップなどの対応も出ております。
当然、この民間や行政仕事による着工遅れははっきり言ってどうしようもないので、
揉め事になっても紛争審査会では認められない(というか前例事例があるけど異議は認められなかった記録がある)ようで。
まあ、そんなこと誰も想像できませんからね。。天災と一緒かと思います。
それで、先日国交省も「今年の着工頭数大幅減少」と発表とな。。。
いやいや…苦笑
そらそうでしょ。
久々の更新はかなりぼそぼそになってしまいました。
さあ、来年はどう改善されてくるのか。。
建築コストも3~4年前の1.5倍以上になり、給与は上がらないけど建築コストや物価はうなぎ上り。
新築工事は大幅減少で今後どうなっていくのか…
これからの建築業界動向に目を光らせながら、
ぼそぼそ